初めて知った…フォントの会社 ダイナコムウェア
休職期間も、はや9ヶ月目。
心身の好調・不調の波を経ながら今後どうやって食べて行こうか考える日々。
考えていても始まらないので何か行動しようと思い、
DHCのオンライン翻訳講座を受講中。
私が選んだのは基礎の基礎レベルなので、文法系、和訳系の問題は楽勝。
というかちょっと物足りない。
でも各ステップの後半には翻訳素人の私が全く知らなかった翻訳の基礎知識や
翻訳者が使用するツール等の情報が入っているので、へー、と思いながら読む。
そこが一番面白い。
今日も勉強するか、と思ってPCの前に座り、
その前に何気なくLifehacker日本版をのぞいていたら、
「金剛黒体」という文字(スポンサー広告)が目に入った。
その下には、「液晶表示に最適なフォント」というコピーと
「ダイナコムウェア株式会社」という企業名。
どうやらこの会社が作った新しいフォントの宣伝らしいけど…
フォントの宣伝?フォントも宣伝して売るの?(知らなかった…)
見慣れないフォント名と、
「フォントを作る会社」という未知の世界に興味が湧いてクリック。
案の定、そこは未知の世界。
ダイナコムウェアという会社は、新しいフォントを作り、
さらにそれを多言語展開するという珍しい(私が知らないだけ?)会社らしい。
特設ページには新しく開発されたという「金剛黒体」(こんごうこくたい)
の紹介が、洗練された動画と共に美しく展開されている。
もうそれだけで、フォント好きの私の胸は高鳴りっぱなし。
HPの「ブランドについて」には以下のメッセージが。
DynaFontは、常に創造し続けるという精神で、先進のフォントテクノロジーの発展に尽力すると共に、文字の美しさを伝えて参ります。 また、デジタル時代の消費者に多様な選択肢を提供し、フォントがコミュニケーションにより温かみを与える存在になるよう、これからも発展に寄与して参ります。
そうか…世の中にはこういう形で世の中に貢献する仕事もあるのか…
目から鱗…
この会社が開発したフォントはグッドデザイン賞をはじめ、
様々な受賞歴があるらしい。
そうか、フォントもデザインの一つなのか…
その開発に日々情熱を傾けている方々がいることを今日初めて知った。
この会社のHPは見ていて飽きない。
「フォントっていいね!」
「教育・公共系では外字対応が必須!」
「フォントの魅力でUIは進化する」
「中国簡体字(政府公認)」
「この書体、なんだ!?」
などなど、面白そうな記事が満載。
「多言語」のページには、この会社が手掛けている言語の一覧が載っている。
・東アジアフォントセット
・欧州フォントセット
(英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、
インドネシア語、スェーデン語、その他たくさん)
・特殊なレイアウトを必要とする言語用のレイアウトエンジン
これを一つ一つ、フォントデザイナー?の方が作っているということか。
その作業工程を想像すると、なんだか頭がクラクラする。
すごい。
いや、ゴシック体も明朝体も、最初に作った人たちの労力は大変なものだったと思う。
でもこうして見やすさ、美しさを追求して、
日々フォントの開発をしている会社があるなんて。(え、常識?)
確かに、印刷物用、PC用、スマホ用など、
使用するフォントは媒体によって最適なものがあるのだろうな。
あとは商品イメージ、ブランドイメージなどに合わせてフォントを使い分けるのも
デザイナーさんの腕の見せ所なのだろうし。
件の「金剛黒体」も、その説明を読むと開発者の方々の熱い思いが伝わってくる。
王者の名にふさわしい存在
「金剛黒体」は、ダイヤモンドの王様と呼ばれるカーボネードのように光輝いた新しいスタイルのゴシック体です。液晶に適したフォントとして、長い開発期間を経て丹念に磨き上げられた末に誕生した「金剛黒体」は、シンプルで洗練されたストロークに従来の書体より懐を広げたことで、はっきりとした構造で優れた視認性を有しており、文字全体に明るく澄みきったような空気感に溢れています。ゴシック特有の硬質さにモダンさを加えることで、剛と柔を兼ね備えたストロークは、いつまでも色あせることなく、ブラックダイヤモンドのように永遠に輝き続けることでしょう。
この後にも、「デザインの特徴」「書体見本」「筆画の特徴」「活用例」と、
美しいアニメーションを駆使したフォントの説明が続く。
一つのフォントにこれだけのボリュームの説明がついているのを見るだけでも、
開発に注がれた労力が想像できる。
あったこともない方々への畏敬の念で胸がいっぱい。
すごい。ものを作る人って本当にすごい。
私もこんな風に熱く語れるものづくりが出来たら…
なんの知識もスキルもない私だけど、フォントの勉強をしてみたくなった。